本日、沖縄は81回目の「慰霊の日」を迎えました。沖縄戦で犠牲となられた20万人を超えるすべての方々に、謹んで哀悼の誠を捧げます。あわせて、戦後もなお深い傷と重い負担を背負いながら、平和と発展の歩みを重ねてこられた沖縄の皆さまに、心より敬意を表します。
沖縄戦は、住民を巻き込んだ苛烈な地上戦であり、国家の判断が人々の命、暮らし、ふるさとを根こそぎ奪い得ることを、私たちに今なお問いかけています。戦後80年を越えた今、私たちがなすべきことは、過去を悼むだけではありません。歴史の教訓を政治の責任として受け止め、沖縄を、そして日本のいかなる地域も、二度と戦場にしないための現実的な努力を積み重ねることです。
未来進歩党は、「未来に向けて、政治を進歩させる。」という理念のもと、平和を願う心を空疎な言葉に終わらせず、制度、外交、安全保障、地域振興の具体的な前進へと結びつけていきます。東アジアの安全保障環境が厳しさを増す中にあっても、軍事力のみに依存するのではなく、抑止、対話、信頼醸成、危機管理を組み合わせ、戦争を未然に防ぐ政治を追求します。
沖縄には、今なお過重な基地負担が集中しています。事件・事故、騒音、環境汚染、訓練に伴う危険、地域発展への制約は、沖縄だけが引き受けるべき問題ではありません。日本全体の安全保障に関わる課題である以上、その負担と責任もまた、日本全体で引き受けなければなりません。国策の名のもとに、特定の地域へ過大な負担と危険を押しつける構造を、これ以上続けることはできません。
未来進歩党は、沖縄の基地負担軽減と恒久平和の実現に向け、次の方針を掲げます。
・東アジアの平和と安定を確保しつつ、県内の米軍基地の整理・縮小と負担の分散を段階的かつ着実に進めます。
・日米地位協定を抜本的に見直し、事件・事故、環境、騒音、訓練、立入調査、自治体への情報提供について、地域住民の安全と尊厳を守る実効的な制度を確立します。
・辺野古新基地建設を中止し、普天間飛行場の一日も早い運用停止と危険性の除去を追求します。そのうえで、住民の意思を尊重しながら、私たちが代替策として考えているいくつかの移転先候補地の検討をさらに進めます。
・沖縄の子ども、若者、産業、教育、医療、交通、離島振興への投資を強化し、基地に依存しない自立的で持続可能な地域発展を支えます。
この一年、世界では戦争と分断が深刻さを増しました。ウクライナではロシアによる侵略が続き、ガザでは多くの市民が犠牲となり、イスラエルとイランをめぐる軍事的緊張は中東全体の安定を脅かしました。民間人への攻撃、病院や学校への攻撃、核施設への攻撃、核兵器の使用や威嚇を示唆する言動は、国際法と国際人道法の根幹を揺るがすものです。私たちは、いかなる当事者によるものであっても、無差別攻撃と人道の軽視を断じて容認しません。
平和は、願うだけでは守れません。同時に、軍備を増やすだけでも守れません。必要なのは、国民の命を守る現実的な備えと、戦争を起こさせない粘り強い外交を両立させる政治です。沖縄の歴史は、危機の時代にこそ、政治が人間の命と尊厳を中心に据えなければならないことを教えています。
また、南西地域の防衛体制をめぐる議論は、沖縄の歴史と県民生活への影響を抜きにして進められてはなりません。安全保障政策は、住民の不安や地域社会への負担を軽視しては成り立ちません。政府には、外交努力、危機管理、住民保護、避難体制、地域振興を一体として進める責任があります。未来進歩党は、沖縄を安全保障政策の「最前線」として固定化するのではなく、平和を創り出す拠点として位置づける政治を目指します。
「命どぅ宝」。命こそ、何よりも尊い宝です。この言葉を、沖縄だけの祈りにとどめてはなりません。日本全体の政治の原点として受け止め、次の世代に平和で自由な社会を引き継ぐ責任があります。
未来進歩党は、沖縄の皆さまとともに、基地負担の軽減、辺野古新基地建設の中止、普天間飛行場の危険性除去、地域の自立的発展、対話外交の推進、国際法に基づく平和秩序の再建に全力を尽くします。
81回目の「慰霊の日」にあたり、犠牲となられたすべての方々に重ねて哀悼の意を表し、沖縄を二度と戦場にしない、日本を二度と戦争の惨禍に向かわせない、その決意をここに表明します。
2026年6月23日
未来進歩党代表
鈴木 しんじ
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